妻はアンチ、夫はバリバリ。archive

創価学会員の夫と結婚した創価学会アンチの妻の記録。
創価学会なぞ笑い飛ばす気持ちで。すったもんだの後、
夫は緩やかに非活へ。現在は穏やかな日々。夫公認。更新及びコメント受付終了。アーカイブ化。
※学会員との結婚や交際を推奨するものでも、安心材料となるものでもありません。
※しっかり話し合い、答えを見つけるための参考になさっていただければと思います。

2007年07月

戦の跡

分かりやすい焦点と失言があったにせよ、思った以上の結果が出た。
この結果を受けて、勝った民主党も負けた自民党も、その他政党も無所属の方も、政に取り組んで欲しい。
公明党?別に期待してないです。
で、いつまで与党で粘るの?

公明党は過去最高得票を出した選挙区で落選している。
公明党だけに言えることではない。
自民党基盤だったはずの選挙区で、民主や無所属の議員が当選している。
自民党内でも皮肉なことに、同じ選挙区で組織票のあるベテラン議員が落選し、無党派狙いの新人議員が当選している。
投票率が上がれば組織票がどんなに票をかき集めたとしても意味がなさなくなるという形が、はっきり表れた選挙だと言えると思う。
そもそも、この世には「何も変わらない」ものはない。
「変わらない」と諦めるのではなく「変えよう」と選挙に行く。
そうすれば変化は必ず形になるのだと実感できた選挙だった。

日曜日はNHKを基本にして選挙速報番組を見ていた。
さらに就寝前に民放にチャンネルを合わせてみると、田原総一郎司会で各党から衆議院議員が出演している討論番組をやっていた。
がっくり項垂れている片山さつき議員の横には公明党から高木議員。
「自民の煽りをくらって議席を減らしました」的な言い訳が立つせいか、がっくりの片山議員の表情とは妙に対照的に見えた(華の意地悪フィルター二割り増し)。
「自民のブレーキである公明党ですから云々、私たちは領収書を全て出せと云々」などと、連立を組む相手に対して高いところからの目線でのザ・公明党議員らしい発言がセオリー通りで笑ってしまう。
絶対に「公明党は悪くない」と思っているんですね?、高木さん。
連立を組ませてもらっている理由を忘れてしまったのだろうか。
今回、その理由たる「集票マシーン」は国民の多数の勢いに勝ることは出来なかった。
にも関わらず、「ブレーキですから」などと泥を被らない安全な場所からさも民意で御座いとばかりに口は出され、支持母体の宗教団体の名誉会長へ気を使ってあげ、与党全体の敗北にもかかわらず「煽りを食った」などとシレっとした態度を取られてまで、公明党と一緒に居る意味は無いという声がジワジワと自民党内で出てきたりするとは、考えないんだろうか。
私には、野党は言葉で自民党を攻撃するが、公明党は態度で自民党を馬鹿にしてるように見える。
「引き立て役にしている」としたほうが適切だろうか。
自分たちはあくまで「正義」の立場は、支持母体だろうが党だろうが変わらない。
所詮、同じ学会員なのだ。

その番組では「無党派層を取り込めなかった」コメンテーターの星浩氏も、高木議員も、そんなことを言っていた。
わかってないなぁ、特に高木さん。
公明党の大切な支持者、学会員の皆様は、自分が投票するだけでなく無党派層を取り込むべく、なりふり構わない選挙戦を繰り広げている。
その、なりふり構わない態度(しつこい、粘着、常識の範疇を越える、久々の友達からの電話が投票依頼等々)が無党派層離れを招いている、そもそも投票すべき党として見てもらえない・関わりたくないとまで思われるのに、本当にわかってないなぁ。
投票だけでなく、折伏関連で不愉快な思いをしたことあるような人は絶対に公明党には投票しない。
そしてそんな思いをした人は、多いし、そういう話は周囲に伝わるのだ。
「無党派層を取り込もうとベクトルを間違えた選挙戦を繰り広げた結果」が正しいんじゃないかなぁ。
例え(例え、ね)、公明党がスバラシイ公約を掲げたとしても、後ろについている支持団体がアレだから、票自体入れにくい現状に、全く気付いていらっしゃらないのだろうか。
公明党の足枷は、実は創価学会自体だと。
でも、気付いてても言えないよね。
「学会員の皆様が、毎回やりすぎるために、無党派層が離れて行くんです」って。

聖教新聞は「健闘」という論調だった。
上手いな!予想通りだ!さすがだぜ(呆)
潔さというものが無いな、さすがだぜ(呆)
深夜の討論番組でも思ったが、連立を組んでいながら「自民は敗北したけど、俺らは健闘したぜ?煽りを喰らっただけだぜ」的な態度も、さすがだな(呆)。
(安倍総理?、こんな態度を取られてるのに、やっぱり内閣改造の時に、公明党から大臣任命しちゃうわけ?)
今頃、活動家のところにはそんな論調の負け惜しみの「御伝言」メールが回っているような気がする。
(注:折伏戦等の学会的イベントや選挙後などに、志気を下げないため、むしろ上げるために名誉会長&会長からのアリガターイ「御伝言」が回るそう)

ところで、福本潤一候補は落選してしまったとのこと。
得票数も万単位であるようで、その中には彼の主旨に賛同した「離反」学会員票も含まれているはずだと思う。
どこぞの口先だけの「平和」を語る人々よりも遙かに社会にとって有益な環境研究の第一人者でいらっしゃる方だ。
落選されても、しかるべき場所に行かれて地球のためにますます頑張られるのではないかと思うし、そう願っている。
もしかしたら、その落選の結果を受けて改めて座談会デビューの運びとなるかもしれない。
実績や学歴があり、一般社会ではエリート畑と言われる方の、どこをどう叩くのかは分からないが。
「あいつは学歴を鼻にかけている傲慢だ」「庶民が一番偉いんだ」「公明党に入ったから専門分野を生かせて法律を作ったのに恩知らず」とかかな?
予想出来てしまう自分が嫌(笑)

どんはほとんど選挙活動はしなかった。
パンフレットの準備などの人手が必要な仕事は顔を出したらしいけれど、その他は仕事を理由に断っていた(実際、忙しかったし)。
どんがいつもお願いする友達(私にとっても仕事上の付き合いがある方々)には「公明党よろしく」と言っていたけれど、たまたま彼らが我が家に訪れていて私も居合わせた時のお願いだったために、即座に私が「あ、気にしないでいいですよ、好きな党に入れてくださいね」。
その後、その場は笑いに包まれた。
どうやら夫婦漫才の掛け合いに見えたらしい。
それでいいのだ。
私にとっての学会・公明党は「ネタにして笑い飛ばす存在」である。
ちなみに、どんも笑っていた。

選挙に行こう、絶対。

明日、参院選投票日なのでだめ押しのキャンペーンを張っておきます。

選挙権(参政権)は、最初から当たり前に用意されていたものではなく、先人達が苦労をして手に入れた大事な権利です。
自らの選挙権を行使することは、先人達に対して、そして未来の日本に対しての責任だと思います。

社会を斜めに見て「入れる政党がない」「誰に入れたって同じ」と言うのは簡単ですが、選挙に行かずに権利を自ら放棄して良い理由にはなりません。
賛同しているのならともなく、誰かに頼まれるまま考え無しに、その誰かの支持する政党や候補者に一票を投じることも、自分の選挙権を放棄したことと同義だと思います。
選挙は自分の考えを国政に反映させるものです。

確かに全ての国民の意思に添う政治は、難しいと思います。
だからといって政治を諦めてはならない。
日本を動かせるのは、一部の組織や権力ではなく、全ての国民です。

さて、あまり大々的にニュースになってはいないようですが、投票期限時間を繰り上げている投票所もあるようです。
お気を付けください。
レジャーや仕事の帰りに投票に行くおつもりの方は、早めの投票や期日前投票(今日一日ですが)をオススメします。

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070721AT3S2001A20072007.html

諸事情もあるのでしょうから、なんらかの意図を疑ってはいけませんゲフンゲフン
大々的に知らせない理由がわかりませんがゲフンゲフン
(創価瓦解さん、旅人さん、ありがとうございます)

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大変遅くなりましたが。
新潟県中越沖地震で被災された皆様にお見舞い申し上げます。
亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。
一日も早い被災地の復興と、平穏な生活に戻れることを願っております。

それにしても原発関連の東京電力の情報公開に対する認識と不手際、恐ろしすぎ…

選挙 has come! 第二幕

「選挙」というドキュメンタリー映画を見た。

http://www.laboratoryx.us/campaignjp/index.php

監督・撮影・編集は想田和弘氏。
監督自身の学生時代の同級生の市議会補欠選挙立候補と2週間の「どぶ板」選挙運動・その顛末を描いていた「現実の出来事」だ。
ドキュメンタリーには監督の訴えたい「テーマ」があるものだが、この映画は徹底して「観察者」の目線である。もちろん、構成表も台本も無い。音楽もナレーションもテロップまでもが、無い。
観察者の目線での映像を見てどう感じるかは、観客の自由。
切り口の面白さもさることながら、登場人物のキャラ立ち具合が面白い。
もちろん、誰一人演技をしているわけではない。だって現実の出来事だから。
主人公は山さんこと山内和彦氏。
気ままな自営業だった男が「落下傘候補」として自民党から神奈川県川崎市議の補欠選挙の候補として立候補した。
この映画に観客を引き込むのは彼の魅力が大きいだろうと思う。
奔放で、お調子モノで、脳天気なのにどこか大胆不敵。
公募で候補者となり、しかも立候補先は縁もゆかりもない川崎市。地盤も後援会もなく「電柱にもおじぎ作戦」と「地元の自民党議員の組織力と地盤を拝借」しての選挙戦で、どんどん疲労していく上に常に崖っぷちなのに、なぜか飄々とした雰囲気さえ漂わせているというツワモノ(本人は必死なんだろうけれど)。
そんな彼を勝たせる為に肝を焼く選挙参謀、彼の態度にヒヤヒヤしながら協力する若手県議会議員、政治の世界の理不尽な約束事が納得いかないしっかり者の妻さゆりさん、筋金入りの自民党員のボランティアのおばちゃん達などなど、その他の登場人物もそれぞれ個性ある面々で、彼と周囲の対比もまた絶妙である。
現実の選挙戦なんだから面白がってはいけないのだが、この映画が海外の映画祭でも評価が高かったのは、「日本の選挙戦」への興味に加えて、登場人物達の個性によるところが大きいと思う。
同時期に大きな選挙があったために、応援にかけつけた当時の総理大臣が画面に現れるシーンは圧巻(思えば小泉元総理って存在感があったんだな…)。
さすがの山さんも遠慮がちだった(でも二回握手してもらって大喜び)。
短くも濃い世界の選挙運動。
不謹慎な言い方をすれば、これは体感型エンターテイメントかもしれない。
ハレの日というか、祭というか。
何人もの候補者を勝たせてきたような風情ただよう参謀のおじさん、選挙の度に馳せ参じテキパキと手と口を動かすベテランボランティアのおばちゃん達はとても生き生きとしている。
おそらく、それだけの魔力が選挙にはあるのだろう。
地道な過程があり明確に結果がでる。
「努力の果てに報われるか・報われないか」が2週間に凝縮されている。
もちろんその2週間だけでなく、それ以前の更に地道な下準備があったりする。
自発的に取り組む人の気持ちが分かるような。
山さんは最後の最後まで「山さんらしさ」を全開に選挙戦を突っ走っていく。
そんな声をBGMにエンドロールに登場人物の名前が(総理含む)流れていくのを見ながら、「選挙とは政であり祭であるのかもしれない」なんてことを考えた(それが良い悪いは別として)。
私たち投票する「だけ」の側は、候補者を選んで投票日に投票するだけだ。
けれども、その「祭」の参加者であることには変わりない。
誰を選んで良いか分からない、政治なんてどうでもいい、そもそもつまらない、そういう声もあるけれど。
だからといって放棄するのは違うし、頼まれるままに投票するのも違う。
面白く無きことを面白く、投票で祭に参加すべし(?)。
この祭は政に通じる。
さて、そういうわけで参議院選。公示です。
こんな濃い光景が全国各地で繰り広げられる2週間がやってまいりました。
今回も妻アンチ的「選挙啓発運動」、やっときます。

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ちなみに、どんから聞いた公明党の選挙とは。
映画「選挙」でも出てくる「勝つためにやるべき戦術」に対し、惜しげもなく人材を投入(……婦人部とか壮年部とか男子部とか女子部とか……)他党に大きな差をつける組織力を元にした人海戦術で戦って戦って戦い抜いて参りたいと思いますがいかがでしょうか?!(笑)ってなとこらしい。
福本議員の記事にもあり、朝日新聞にも投書が掲載された「選挙のための会館利用」といい、経費・人材の点で他の党とはスタートダッシュから違うということだろうか。
金と権力と数さえ集めれば、選挙を制するという、なんだかうんざりするような仕組みではある。
集票力だけでいけば、猫の手も公明党も借りたい自民の気持ちは良く分かる。
かといって連立を組めばイロイロイロイロイロイロイロイロイロ面倒な相手。
なんだかんだ言って、一応は戦後日本の民主主義を守ってきたにもかかわらず「公明党は国家主義に走る自民党のブレーキとなります」などと全体主義な支持母体・党の議員にテレビ番組で言われた日にゃ、立場が無いだろうに。
それはさておき、個々の学会員は別として、全体としては意外にも宗教色はないらしい。
特に運動の中核を担うような位置にいると、それどころじゃなくなるとのこと。
とはいえ動員されてくる学会員達の中にはいるだろうけれど「功徳に繋がる」。
繋がんねーよ!
ちなみに、映画の中にも学会話が登場する。
「自公連立になってから学会員が露骨に新聞購読してくれと頼んできて困る。金はこっちが払うから名前だけ貸してくれとか言うの、なんで?」と演説会チラシを折りながら世間話をするボランティアのおばちゃん。
オメデトウゴザイマス。創価学会のリアルな奇妙さが堂々世界デビューです。

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