妻はアンチ、夫はバリバリ。archive

創価学会員の夫と結婚した創価学会アンチの妻の記録。
創価学会なぞ笑い飛ばす気持ちで。すったもんだの後、
夫は緩やかに非活へ。現在は穏やかな日々。夫公認。更新及びコメント受付終了。アーカイブ化。
※学会員との結婚や交際を推奨するものでも、安心材料となるものでもありません。
※しっかり話し合い、答えを見つけるための参考になさっていただければと思います。

2005年05月

第二の伏兵現る

この頃、忙しいので、更新出来たり出来なかったり内容薄かったりします。
すみません。ご容赦くださいませ。
でも、無理のないペースで参りますたいと思っています。
よろしければお付き合いください。

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今月、私の誕生日があった。
その曜日と、どんの創価な打ち合わせの曜日が重なっていることは既に触れているが、その後どうなったか。
どんが、打ち合わせを休み、レストランに予約まで入れたのである。
素晴らしい!素晴らしいよどん!レストランに予約まで入れるなんて素晴らしいよ!言い続けた甲斐があったってもんだよ。
が。
が。

伏兵は思わぬところに潜んでいた。
誕生日前日、予想もしない事態が発生した。
手間のかかるクライアントの仕事が、翌日にずれ込むことが分かったのである。
「あちゃー………」
手間どころかとても難しいクライアント様(簡単に言うと、あの?Macやソフトの性能は魔法はないのですが…それが出来たらカメラマンは必要ないのでは?というような要求を次から次へと言い続ける。可能な限り期待に応えますが、魔法使いではないので、無理な要求は勿論断ります)が何かをたくらんでいるかのように翌日に帰校(デザインしたものに訂正を入れて返すこと)をずらしたのである。
次は一体どんな要求を突きつけるのか?関係者一同震え上がるなか、はたと気づく。
あ…明日、私、誕生日。
第二の伏兵は私の仕事でしたorz
何故だ、どんが打ち合わせを休み、レストランの予約までしてくれたにもかかわらず、よりによって手間のかかる仕事とバッティングするなんて。
これが動けば、その日は深夜残業は必須。
申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、帰宅してどんにその旨を伝える。
「…ごめんよ……どん…………」
「いいよ。仕事だもの。仕方がないよ。キャンセルするから、またお休みの日にしよう」
「ごめんよ…………」
「いいってば。仕事なんだから」
どんはニコニコしながら私に23区のバッグをくれた。ありがとう、どん。

が。
が。

明けて翌日。またしても伏兵がやらかした。
帰校がないのだ。帰ってこないのだ。……そして帰校がさらに翌日にずれ込んだことが判明した。
………何をたくらんでいるのでしょうか?お客(伏兵)様……………。

予定を反故にされるなら、レストランの予約キャンセル、してもらわなきゃよかった。
先も読めない、仕方のないことなのだけれど。
こそこそっと連絡を入れる。
「あの?、早く帰れそうなんですけれども」
『あ、良かったじゃん。じゃ、●●●にステーキ食べに行こう』
その店はどんが行きたがっていた店ではないか?(予約していたレストランではない)
『ね?』
ね?ってちゃっかりしてますね。いいですけどね、振り回したのは私だから。

とはいえ仕事が終わったのは8時過ぎ。この業界の中ではとっても早いほう。
家に帰ってステーキ屋さんに行けども、9時過ぎで既にクローズ。
そういうわけで、どんは、お寿司屋さんに連れていってくれ、私の好きな甘海老とかウニとかぼたん海老とかウニとかウニとか車海老とか生海老などを重点的に食べさせてくれた。
ありがとう、どん。ウニ…海老…わたしゃ幸せだよ……。

申し訳ないな、と思った。
仕方のない学会の用事で私との約束を断るどんは、こんなにいたたまれない気持ちなのだろうなと思った。
学会の都合に振り回され、ついでに家族を巻き込んでしまえば、こういう気持ちになるのだなとも思った。
私もブーブー言いつつも、どんの好きにさせてはいるが、好きにさせているからこそ余計に心苦しい気持ちにもなるのだろう。
言い過ぎて板挟みにしないように、気をつけているけれど。

が。
が。

仕事は経済活動。それでもって生きていく糧。
私が働くことでどんにも恩恵があるが、どんの学会活動はどん個人のものであって、
私には何の関係もない。
似たようなシチュエーションだが、性質は全く異なる。どん個人の信仰とは同列には出来ない。
学会様のご用事は無報酬(当たり前ですが)、無理難題なクライアントでもちゃんと報酬がいただける。
信仰は大事だろうが、信仰でご飯は食べては行けません。
しかも私が学会の用事に振り回されたことのほうが遙かに多い。
勿論、仕事で振り回してしまったどんには確かに申し訳ないことをしたと思っているけれど。
「私(がブツブツ言った)のために、どんが気を利かせてレストランの予約をしてくれた」気持ちを無駄にしてしまったことも。
ま、でもそれはそれ、これはこれ。学会様には関係ござらん。


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それだけじゃ、あれなんで。
朝日新聞勧誘二時間粘って「特定商取引法違反(禁止行為)」容疑で逮捕なら、聖教新聞の激しい部類の勧誘を立件したら凄まじい数になるのでは?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050530-00000699-jij-soci
激しい勧誘にお悩みの方は次から警察へご相談を…。

伏兵現る(新キャラ登場)


平和だ平和だと、油断していた。いきなり伏兵が現れてしまった。

打ち合わせの帰り、広告代理店が入っているビルのエレベーター。
地場の代理店とはいえゴージャスなビル、ああ、儲かってんだな、あれだなドラマとかで「広告代理店で繰り広げられる恋模様」なんてのは、こういうビルが舞台なんだろうなアハハハハなどとぼんやり考えながらエレベーターを待つ。
「あ、華さん」
声をかけられる。振り向けば、ドラマに出てくるヤングエグゼクティブな広告マン(理想は谷原章介)…ではなくて、どんのご友人、F氏。
頭の中は、広告代理店恋物語に相応しいラブソングが流れていたのに、一気に切り替わる。「♪創価?学会?♪」。
どんの創価な仲間たちの1人、男子部な広告マンF氏。
「お世話になっております」
「どうもどうも、うちに来られました?」
「はい。●●の件で△△さんと打ち合わせで」
「あーそうですか、よろしくお願いしますね」
F氏は私の隣に立った。どうやら彼も下に降りるらしい。
エレベーターホールには、人がいない。そのせいだろうか、F氏はニコニコしながら話し始めた。
「どん君は元気ですか?」
「はい。おかげさまで」
「いやー、会館でしかなかなか会わなくてね。地区も違うから大きな会合で会うくらいで」
「はぁ、そうなんですか」
……ふと、嫌な予感がして、言ってみた。
「私は、外部なのでよく分からないんですけどね」
「え?!」
F氏が目を剥いて私を見た。
何故?何故そんなに驚くんでしょうか?
イマドキ、創価と非創価の組合せなんて珍しくもないでしょう?
もしや、私、学会員に見えたんですか?女子部に見えたんですか?持ってませんよパステルカラーのスーツなんて、髪短いけど額は前髪で隠れてるじゃないですか、そういう雰囲気でも醸し出しているんですか?そうなんですか?どうなんですか?いや、まあ、いまどきそんなベタな女子部はいないよとどんは言ってましたけど。
ポーン、とやってきたエレベーターに乗り込む。
ポーン、軽い電子音だが、ゴングのようでもある。エレベーターは1mにも満たないリング。
「ええ?そうだったんだ。てっきり」
てっきりってなんですか、てっきりって。
どんは「うちのカミさんは学会嫌いなんで」とアナウンスしているそうなのだが、F氏の耳には届いていなかったらしい。
「そうなんです。夫だけです。私は入ってません。入る気もありませんし
よく言った!よく言ったぞ私。でも失礼に当たらないように笑顔はキープだ!アンチだということを悟られるな!興味がないを押し通すのだ!
取引先の代理店社員vs受注側の制作会社社員。立場的には私が不利である。仕事をもらうのは私の方。自分の立場の表明をしなければならないが、失礼はあってはならないのである。がんばれ!がんばれ私!
相手の立場を尊重しつつ自分の立場を主張する、これ社会人ルール(よく破られたりするけど)。
アンチである以前に、一社会人でございます、わたくしは。
「そうなんだ入ればいいのに。入ったほうがいいよ
キタ━━━━━━(゜A゜;)━━━━━━ !!
お勧めしてます?お勧めしてますか?あはははは。
「あははは、うちは夫は夫、私は私でそれぞれのフィールドを守って上手くやってるんで」
答えになってないぞ私。変なごまかし方だぞ私。こんなんじゃ伝わらないぞ。
「ま、私も興味ないですし、夫も勧めませんし」
遠巻き、遠巻きにな?
この後、定番の話に流れ込んでいくのだが(定番中の定番、新聞とか題目とか平和とか功徳とか言わずもがなな内容なので割愛。マニュアルでもあるんですか?)、「いや?、私は興味ないですねぇ」と笑顔で切り返し続ける。
途中でポーンと終了の合図でエレベーターが開いても、ビルの出入り口まで延々と続いたバトル。こういう時に限って人がいないの、どうしてかなあ?
しかしあちらも大人。「次またゆっくり…」なんてことは言わずに、入口で感触が悪いと思われたのか、人の家庭に口出ししすぎるのはよくないと思われたのか「では、どん君によろしく。●●の件もよろしくお願いしますね」とあっさり挨拶される。ああ良かった。
こっちも頭を下げる。こういう話をされると困るが、それ以外ではお世話になっている取引先の社員さん。無碍にはできないからこそ、こういう話は困るんだけどなあ。
F氏が学会員だとどんに聞かされた時から、警戒はしていた。でもまさか仕事の場でそんな話をされるなんて思いもしなかった。
伏兵、潜んでました………。
それでも、私、言ってしまった。
「仕事も忙しいのに、学会の着任もあって、夫の身体が心配で。交通整理なんかで事故とかも心配ですし…」
が。
「あはは!どん君なら大丈夫ですよ!」
…………すいません、その根拠はなんですか………?
うちの夫は不死身には見えないんですが。
あれですが?学会員さんって功徳で不死身なんですか?

……そんなわけないが。
同じ人間です。普通の人々です。
でも、何を持って「大丈夫ですよ」なんて言い切るのかわからないけれど、その言葉の裏に、学会が学会員に対してどう思っているかということを、垣間見えたような。
それが学会員同士の中にも浸透しているような。
そういう気がして、嫌な気分になった。

嗚呼、新聞啓蒙

自室で坂本龍一の「PURE BEST」のCDを引っ張り出し、久々に聞いていた。
「東風」まで聞き終わった後、飲料水を求めて台所へ行く途中、どんの仕事部屋をのぞいたら、どんも「東風」を聞いていた。但しどんはYMOでレコード。
偶然に驚きつつも、レコードとCDに世代間を感じた昨日の、夕方。
「ピンポーン」
静寂を破ったのは、訪問者の押したチャイム。む?と感じる妖気。
どんが仕事部屋より出てきてインターフォンを取る。
「はい……あ、どうも、はい……はい、お待ちください」
そこに居なさい、と手で制して、どんは玄関先へ、私は牛乳を飲んでいたリビングで身を顰めるも、耳はダンボ。
どこかの婦人部さんのご訪問であった。
えらく申し訳なさそうな声の割に、そこまでさせるか?!というお願い事。
ジャジャーン!新聞啓蒙のお願い。
しかも他県の啓蒙(つまりは他県からやってきたどんに、地元の友達に啓蒙しろということらしい)。
さらには、贈呈の場合は集金が大変だから、その友達にお金を送れ、現金書留だと手間だから普通の郵便でお金を紙で厳重に包めばわからない、私はいつもそうしてるから(贈呈の場合、代金は学会員持ち、現地の販売所に配達の手配をし、お金は新聞を取ってくださる方に送っておいて、そこから払ってもらうということらしい。銀行で振り込めばいいのに)。
明日の夕方までに返事をして欲しい。出来れば3件お願いしたい。
そういうことなんだそうで。
そのおばさまが申し訳なさげなわりにすごいお願いをしている合間に、どんの困ったような相づちが聞こえた。

おばさまが去り、どんがリビングに帰還。
「凄まじいくらい必死だね。お金をわざわざ郵便で送ってまで読んでもらえと?しかも費用こっち持ちでって言ってるんだよねっていうか、あのおばさま、どんに啓蒙した相手の新聞代払えって言ってるわけね」
「おうよ、まあ…贈呈の場合ね」
「そこまでしろと?」
「…まあ、正直、そこまでするのはどうかと思うんだけどねえ。大変みたいで…」
困った顔のまま正直な学会員、どんはぼやいた。
「はい!はい!質問!」
「なんでしょうか」
「どうして他県まで啓蒙しないといけないんでしょうか?」
「………まあ、いろいろとあるからです」
「はい!はい!質問!」
「なんでしょうか」
「友達なくしますよ!」
「…………ううう、うるさいよう」
「はい!はい!質問!」
「なんでしょうか」
「どうするんですか?」
「どうしようかなあ………」
困った顔のまま、眉もハの字でどんは唸った。
どんとて15年以上学会員やっていて、その間、地元の友達に啓蒙のお願いなどとっくにしているわけで、この度で一体何度目のお願いになるのやら。
正直、気が引けるらしい。
「人に勧めるような新聞じゃないと思うけど」
「それは華ちゃんがアンチだから」
「どんだって、先週の一面の韓国SGIの総会の記事の書き方にブーブー言ってたじゃん」
「……そうだけどさあ」
「普通の新聞のほうが、役に立つと思いますけれども。中国韓国寄りなとこや罵倒座談会記事を別にしても、仕事してる人間が読むには政治・社会・経済関連記事の中身が薄いと思います」
「だって、学会の機関紙じゃん
「出たよ?はいはい、そうですそうです機関紙ですから座談会と体験発表と生活お役立ち情報と学会情報とシュールな漫画で十分です。はいはい」
「あ、むかつく!なんだその言い方は!」
「ウヒャヒャヒャヒャヒャ!」
「聖教新聞はなあ、名誉会長からのお手紙なんだぞ!(注:どんの持ちネタである学会自虐モノマネ、妄信学会員さんの真似をしているところです)」
「アハハハハハハハハ!」
じゃれあいとも言い合いともつかないやりとりを暫くした後、
「で、どうするの?」
もう一度問うてみる。
やっぱり、どんは困った顔をした。
「聞きづらいならさ、聞いたことにすれば?」
「そういうわけにはさぁ、あの人、新聞長で啓蒙に苦労されてるわけだし、騙せないよ……」
なんにでも「長」がつくのなら、どんはさしずめ今の役職に加えて「アンチ妻対策長」だろうかと馬鹿なボケを心の中でかましつつも、どんの真面目さが学会につけこまれていることを感じて不愉快になる。

人にもよるだろうが、大人になって友達の数というものは、そうそう増えるものではない。もちろん仕事関係での知り合いは多岐に渡って増えていくものではあるが、そういう人々に向けて新聞啓蒙をしろとなると、酷な話であると思う。
相手がどう受け止めるかわからない。嫌がる人もいるだろう。そもそも仕事場に個人の信心を持ち込み、仕事先相手に勧めることも非常識だ。
自営ならまだしも、会社員は「会社の名前」を背負って働いている。迂闊なことをして仕事相手に不愉快な思いをさせたら……。
とはいえ、取引上立場が上であることを利用して「聖教新聞取ってくれませんか?」
と言ってくる学会員さんは実際に居て、知人の会社では新聞ラックに誰も読まない聖教新聞が毎日セットされるとのことで。しかしどんに、そこまで出来る図太さはない。
となれば、友達に啓蒙をということになるのだろうが、前出の通り「どんとて15年以上学会員やっていて、その間、地元の友達に啓蒙のお願いなどとっくにしているわけで、この度で一体何度目のお願いになるのやら」、そういうことで。
お願いする先のネタも尽きているのに、それでも一層、啓蒙煽り。しかも県外。場合によってはお願いする側の自腹負担まで暗に示唆。
先ほどの婦人部のおばさまとて、おそらくは上の方に啓蒙目標を提示されてのことだろう。遠方のご友人にまでお金を送り、新聞を取って頂くということを、もう何度もされているご様子。
申し訳なさそうなお声にも、迷惑であることも承知の上で、という気持ちが表れているが、実際要求するべきことはきっちりされているのがなんとも。真面目な方なのだろうけれど、どんに言われてもお願いするネタもとは尽きている。
「聖教新聞は啓蒙しづらいから、読みやすい雑誌やSGIグラフを渡す」という学会員さんもいるくらいな聖教新聞。
学会内の人間でも躊躇する内容が、学会外の人間に受け入れられることは難しいだろう。
魅力ある紙面作りをしないまま、啓蒙だけは推進するとは本末転倒。面白い話だ。
どんと結婚して以来、ネタ探しに毎日流し読みはしているが(おおう!俺様って熱心!)アンチだということを差し引いても、毎回同じような内容・同じような特集、最終的なオチは「この信心ってイイネ!」、マンネリ化しているのではないだろうかと感じる。時事問題の特集があっても一般紙と比べて今ひとつだし、唯一、オチが毎回予想できないシュールな4コマ漫画だけが私のマンネリ感を裏切ってくれる位で。
魅力のない製品は、売れない。
社会では当たり前の話だが、学会内では学会員の皆さまの努力次第で、売れてしまう。
流通させる営業マンたる学会員の皆さんが、時に一流のセールストークで、時に強引に、時に自腹で売り歩くから。
ある種の殿様商売か?これ。
いやはや、広告という形で流通に関わる身としては、羨ましいことこのうえないが(嫌味)。

さておき。一日たち、どんに聞いてみた。
「聞いた?」
「聞きました」
「実家は、兄ちゃん(幽霊学会員)が職場の人(学会員)から頼まれて既にとってて、次の友達は断られて、その次の友達は既に頼まれててとってた…から、収穫はなくて、そう連絡しておいたよ」
「…二軒も啓蒙先回りされていたわけですね。どこも必死ですね」
そうなのだ、どこも必死のご様子なのだ。遠方のどんが頼まなくても、近所や知り合いの誰かが学会員である確立はまんべんなくあって、ターゲットにされてしまうわけで。
でも、でも、そんな必死に啓蒙したって、読んでもらわなければ意味がない。
近所や友人・職場関係仕事関係を円滑にさせるために、頼まれたら断らないけど読んでいない人ってけっこういる。前出の知人の会社もそうだし、友人も近所の方から「お金出してあげるから読んで」と言われ、近所さんのおごりで聖教新聞を受け取ってはいるけれども、一度として読んだことなどない!そのまま資源ゴミ!と言っている。
もちろん、体験発表は読むとか、テレビ欄は読むとか、そういう読み方をする方もいらっしゃるだろうし、もっと言えばそれで入会しようという奇特な方もいるかもしれない。
ただ。
目的は、数を裁くことなのだろうか?
読ませることなのだろうか?
数打てば当たるかもしれない。だが、高い確率で当たりが出せるほど質の伴った紙面とはいえないと思う。
読んでもらえていないかもしれないのに、啓蒙といいながら軒数を増やすことに、何か意味があるのだろうか。
数は増えて収益はあがっても、啓蒙先の新聞そのものの扱いに救いが無ければ、啓蒙の意味すらないと思うのだが。
学会(聖教新聞)は収益を上げることが目的で、新聞に携わる学会員さんは「目標をクリアすれば功徳が…」なんて思っているのなら、それはそれでお好きにどうぞ、なのだけれど。

ちなみに、ここでは学会の用語通りに「啓蒙」という言葉を使っているが、「啓蒙」の「蒙」には良い意味ではないので、「啓発」という言葉で置き換えられるようになってきているのだが……ご存じないですかね、学会様は。


「無関係」でお願いします

寸鉄に「未入会の家族を大切に」と掲載されていた。
大切にされてますか?

●●市 Hさん(学会員の夫を持つ広告デザイナー、20代)
「(鼻水を拭いながら)ええ、確かに夫は創価学会員で…大切にしてくれています。えぐっえぐっ(涙を拭う)でも、でもですね、私達、平日は仕事で忙しくて、ゆっくり過ごせるのは週末だけなんです。ううぅ。でも、その週末でさえも、がっ学会の用事が入っていて、夫は、ふぇっく、夫は出かけてしまって…ズルズル(鼻水を拭う)…夜の時もありますし、昼の時もあります。だから、だから、夜に用事があるからって、遠出が出来なかったり、夕食を一緒に食べられなかったり、昼に学会の会合だかがあるときは、もう、どこにも…。いいんです、いいんですよ。夫の人生ですから。私も好きなことしてます。夫は気を遣ってくれて、いろいろやりくりしてくれています。私も、分かってて、結婚しました。でも、でも、こんなに酷いなんて!結婚前よりも酷くなったんです!容赦なく土日に会合入れるのは学会のほうです。平日も会合の着任や打ち合わせに出てるんだから、週末くらい…週末くらい……ウェェェェェェェェン!」

まあ、散々このブログでも書いているし、今更泣くほどのことでもない。この頃は諦めてもいる。
こっちの生活を省みずに、やれ家庭訪問だ新聞啓蒙だと自発的に出かけていっても困るが、創価班だ着任だ打ち合わせだと出かけていかれるのも困る。引き受けた以上は責任が発生することなので、どんを引き留めることは出来ないからだ。「家庭訪問に行かなきゃ!」なんて自発的に出かけられたら、こっちも大手振って「他人の家よりうちの家庭訪問が先じゃ!ゴルァ!学会のせいで夫婦の危機じゃ!ボケェ!」と引き留めも出来ようが、「それが役目だから、穴を空けるわけにはいかない、大勢の人が困る」と出かけられると、何も言えない。だからデートの約束も夕食の約束も、創価学会様にお譲りさせていただいている次第で。
そういうわけで、「未入会の家族を大切に」とは片腹痛い。
学会員が非学会員の家族を大切にしたくとも、遠慮無く連れ出すのは学会のほうだと思うのだが。
妄信学会員さんが、家族を顧みずに家庭訪問だ折伏だ新聞啓蒙だと出かけていくことに釘を刺しているつもりなのかもしればいが、学会や会合に集まる学会員の安全のために「出かけざるをえない」人材グループの存在は無視ですかそうですか。それで日曜の夜に「ジャンクスポーツ」とか「ビフォーアフター」とか見ながら一人でご飯を食べる私は無視ですかいいですけどね別に。「義経」なんぞ誰が見るか。
家族のあり方や生活パターンというのはそれぞれ違うので、家族は無理してでも一緒に…とは思わないけれど、実際に創価班のどんと暮らしてみて思ったのは、度を越すほど食卓に不在なのもどうかな、ということ。
どん以上の活動家もゴロゴロいらっしゃるので、食事時の365日、父がいないだ母がいないだ息子がいないだ娘がいないだじーちゃんばーちゃんがいないだっていう学会員持ち家庭はざらにあるだろう。(婦人部とか女子部は男子部ほど長時間拘束されないとは聞くが、それでもなあ)
ま、学会様が身勝手なことばかり言うのは、分かり切ったことなので、「未入会の家族を大切になんてアナタが言うなよ( ゜∀゜)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \ / \ / \」ってな具合だが、気にかかるはその言葉、「未入会」
「未ダ入会セズ」という言葉を連想させる「未入会」。なんだか意図を感じるぞ。虎視眈々と「何か」を狙っているような意図を感じちゃうぞ。
学会が「未ダ入会セズ」という意味で「未入会」を使うのならその先には「いずれ入会する」という勝手な期待があるように感じるのだ。それが虎視眈々と狙っているように感じる「何か」。
いやいやいやいやいやそうはさせませんけどね。その期待、一生裏切り続けますけどね。
「未活」にしたって「未だ活動せず」でいずれ活動することを示唆しているような感じがするし。
にしても上手い言葉を使うものである。
その「未」という言葉の端々に、「関わりたくない人をそっとしておいてくれない」学会特有の押しつけがましさを感じるが。
一生学会に入る気が1ミクロンもない私は「未入会」ではないし、活動するつもりはないけど学会員の親や周囲との都合上、籍だけ学会に置いている人は「未活」とは言わない。
言うなれば、「否入会」とか「否活」とか、そういうところだろうが、否定をしても「入会」とつくのも「活」とつくのも、それはそれで腹立たしくもあり、良い言葉はないものだろうか。
ということで、「無関係」
いいですね、強い拒否を感じますね。これいいですね。
そういうわけで、以後、未活や未入会を、全て「無関係」と脳内変換して使うことにする。
「学会とは無関係の家族を大切に」。ね、大切にしてね。

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今月、私の誕生日月なのだが、どんがあれこれ計画を立てているらしい。
さかのぼること数年前、出会って最初の誕生日。
どんが「お祝いに食事を」と申し出た。が、申し出たっきりなのである。店も選ばない、予約もしない。
結局、自分の誕生日にもかかわらず私が自らレストランに予約をした。
もっと間の悪いことに、当日、隣のテーブルで食事をしていたカップルの女の子が誕生日だった。
ほぼ同じタイミングでデザートになったのだが、予約をしたのは男の子のほうで、彼女が誕生日であることを伝えたのだろう。シェフをはじめお店のスタッフが花火を突き刺したケーキを持って現れ、「♪HAPPY BIRTHDAY TO YOU?」歌い始めたのである。
悔しかった。私だって、あんなふうにベタでもいいからサプライズを仕込んで欲しかった。なのになのにこのオトコと来たら、その光景を見て、しれっと「なんかさあ、恥ずかしいよね」………恥ずかしいことでも、私はやって欲しかったんじゃあああああああ!
以後、過度の期待を一切辞めた私は、その後の私やどんの誕生日の全てを私の仕切りで執り行ってきた。
が、不満は溜まる。
この先、男が変わる予定はない。つまり、「ドキドキ」や「ロマンチック」や「気の利いたサプライズ」は、私の人生にはもう二度と起こらないかもしれないのである。
せめてせめて、私の誕生日くらい……ううう………パタリ。
そういうわけで、私が散々、「あんたは段取りさえもしない!」とブーブーブーイングをし続けた結果、どんがついに腰を上げたのだ。(拍手)
が、慣れていないのか「アレ買ってあげる?」「どこそこのレストランにしてあげる?」と手の内バラしまくりで、どんが「サプライズが楽しい誕生日」の意図を理解していないことが明白になってきている。
それはいいです。あの段取り嫌いなどんが私のために計画を立てる、それだけで十分嬉しいです(麻痺してる…)。
が、最大の問題が。
私は既にカレンダーをチェックして、ある事に気づいている。そして私の誕生日祝いが今年は当日不履行になり前日か翌日にずれることを予測している。
が、どんは気づいていない。
私の誕生日がある曜日は、毎週、創価班の打ち合わせが入っていることに。
例外がなければ、誕生日当日の夜もおそらく打ち合わせが入っているはずである。
どんは、いつ気づくだろうか、その時一体、どうするのだろうか。オーホホホホホホホホ!(←鬼嫁)

アンチ妻とバリ夫、旅行へ行く。

■GO WEST
雑誌だかネットだかでどんが見かけて「行きたいなあ」とぼやいていたのは、広島県福山市の鞆の浦。
江戸・明治・大正から昭和の古い民家がそれぞれ100前後づつ現存し(史跡や資料館としてだけでなく、現在進行形で住居や店舗として使用されている)、宗派問わず様々な寺が存在する古い港町は、史跡好き神社仏閣好きのどんのハートをガッチリ掴んで離さなかったらしい。
「いきたいなあ」いつも言うだけで計画なんぞ立てはしないどんに代わり、どんの希望通り下調べをし計画を立て、GW直前にもかかわらず宿が取れ、そんなわけで西に向かうのである。

■怒らせて喜ぶ男
計画の全てを私に任せておきながら、出発の早朝、どんはわざとらしく世話を焼く。
「ハンカチは?ティッシュは?ほら?華ちゃん、ちゃんと準備したの?」
「昨日のうちに全部支度しましたけど、何か?」
何もしてないくせに偉そうに!と私の眉がピクピクするのを、どんがニヤニヤしながら眺めている。わざと怒らせる事を更にわざとらしく言って私の反応を見るのを、どんは好きなのだ。憤死させるつもりだろうか。
「美味しい物いっぱいあるみたいじゃない?だからさ、ほら、胃薬持っていかないと」
よく気が付くでしょ?とばかりに威張りながら話しかけてきたどんの手には薬袋いっぱいの消化剤。それを旅行鞄に入れようとしている。
「…どん、何泊する気?2包とか3包でいいでしょ?」
「……え……予備…」
「予備でそんなに大量に持っていくなよ!荷物になるでしょうが!」
他にも、「もしものためにラジオが必要だ!」とお風呂ラジオを持っていこうとするのを「私のMP3プレイヤーにはラジオがついているから」と止めたり、小さい懐中電灯を持ってウロウロしたり(どうするつもりだったのだろうか)、旅慣れしていないどんの不思議な行動に怒りつつビックリしつつ内心爆笑しつつ。

■ボンネットバスに興奮する男
混雑気味の新幹線でギューンと西へ。頭の中のBGMは勿論「いい日旅立ち」なのである。実際には例のMP3プレイヤーでQUEENを聞いていたのだが。
常に車移動。ここ数年は帰省以外で県外旅行にも出ることもなく新幹線にも電車にも滅多に乗らないどんは、目を輝かせて流れゆく車窓からの風景を見つめている。
小学生のように喜ぶどん。しかしこの華プロデュースの旅は、どんな好きな物てんこ盛り。どんが喜ぶものはまだまだいっぱいあるのだ。ああ、私って優しいなぁというより、どんのツボは私のツボ。楽しい物や好きな物の好みが近いのである。
そうこうしているうちに、福山駅へ。鞆の浦へはここからバスに乗り換える。
鞆の浦行きバス乗り場はスターバックスの前。13時30分発のバスまで少し時間があるので、休憩がてらお茶をする。
「何か軽く食べる?」という、どんの提案を「現地についてから美味しい物を食すべし!」と却下。相変わらず不思議な発言をする。行くと決まったときから「鞆の浦は鯛が名物だ今は桜鯛のシーズンだ港だから魚が上手い行きたい店も決めたぞ」と言い続けていたのに、何も届いていなかったのか。地元でも行けるスタバで軽食なんぞするな。
普通のバスがやってきては客を乗せて出発する。やがて、普通じゃないバスがやってきた。昭和30年代に製造されたボンネットバスである。スケジュール通り。行きはこれに乗るのである。
「アレに乗ります!」
「スゲー!スゲー!」
クリーム色と焦げ茶のコントラストがレトロな味わいを醸し出す、いかにもな風貌。
車好きのどんは満面の笑みである。で、写真係は私なのでデジカメでピッピと写真を撮るのは私。
春と秋の日曜祝日しか走らないこのバス。午前中は定期観光、午後は往復2便。観光用のためだけに復刻されたバスだそう。癖のある古い車体のため、運転手さんと車掌さんは扱いに慣れたベテランさんなのである。
天井には昔の鞆の浦やバスなどの白黒写真が貼ってある。
狭い車内。クーラーもないため、窓を全開。車掌さんの名調子のガイドに笑いながら鞆の浦へ出発。バスの運行以前は鉄道路線だったらしく、わずかな駅の名残や路線の案内も。
途中、右手に見えたのは。創価学会様の会館。
「なかなか立派じゃないか」と他のお客さんに聞こえないように小声でわざとらしく自慢するどん。どんなときでも私をわざとイラつかせることは忘れない。
「あーはいはい。立派立派。良かったですね?これでいいか?あ?」
「ウヒャヒャヒャヒャ!」
私の反応に、どんはまた面白がる。ボンネットバスに乗り、妻をからかい、どんはご満悦である。
しばらく走ると、左手に海が開けた。潮風が車内に満ちる。
広い空も海も碧々。穏やかな波が五月の陽光に煌めく。
爽やかな風景を眺めているうちに、鞆の浦へ到着した。

■マツケンが好きらしい
昼食を取るべく訪ねた一軒目。古い櫓屋跡を再利用した食事処。オーダーストップは15時30分との表記なのに、14時の段階で断られる。ドレスコードでもありますか?ってなわけでもなく、おそらくGWの人出で材料が尽きたためだろうと勝手に予想して候補の二軒目へ。
二軒目はおばちゃんが二人で忙しく動き回る食事処「おてび」。
旅行雑誌やガイドブックによると、ここはラーメンが人気らしく、ラーメンとカウンターにずらり並んだ小魚料理やお惣菜の中から魚を中心に4品チョイス。
ここでもどんは「俺、日本そばにしようかな」と不思議発言。いやいやいやいや。ここはあえてガイドブックに踊らされてみましょうよとラーメンを勧める私。
出てきたラーメンは鶏ガラスープに細麺、もやしと普通の煮た豚バラ肉(!)がのっている。
ちょっと独特の味で、あっさり美味しい。小魚料理は港で揚がった魚を調理しているそうで、私達が食べたのは海老や小海老の塩焼き(?)小魚の南蛮漬けなど。カルシウム補充。これも美味しかった。ふと前を見ればどんは嬉しそうにラーメンをすすり幸せそうにビールを飲んでいる。つくづく暢気な男である。
鞆の浦の町並みは何度かドラマのロケ地になったらしく、俳優さんも多く訪れているとのこと。壁にはこの店を訪れた俳優さんたちの写真やサインが飾ってある。なんとなく眺めていると松平健さんの写真が多いように感じる。というかカレンダーも松平健であったりする。……マツケンファンなのか?そうなのか?

■散策する
宿にチェックイン。対山館という海沿いの旅館である。荷物を置いて手荷物だけ持って観光開始。
町並み保存をあえてしたわけではなく、たまたまこれだけの古い民家や店舗が現存しているとのこと。史跡好きにしてみれば奇跡の町である。
観光地ではなく日常の中の古民家にタイムスリップしたような感覚に陥る。どんは家の造り1つ1つにいちいち感心し、私はひたすらデジカメのシャッターを切る。
のろのろと歩きながら鞆城跡にある歴史民俗資料館へ。傾斜のきつい坂の上、見渡す景色は絶景。
古い町並みの向こうの瀬戸内海、それだけで絵になる。
鞆や鯛漁の歴史や古い漁具、父方の出身地が鞆の浦ということで宮城道雄の縁の品々の展示などを見る。それからまた下って上って福禅寺の客殿「対潮楼」へ。目の前には弁天島(無人の小島。弁天様を祀っている塔が立っている)その向こうには仙酔島という島が見える。この対潮楼は朝鮮通信使の宿泊場所だったところ。
お隣さんとは付き合いが長いのである。
寺の所蔵品らしき江戸時代の地図も展示してあったが、竹島はしっかり日本の領土として記されていた。
15時頃からの散策なので、各観光ポイントが閉まる17時まで時間がない。回れるところからサクサクと。続いて「太田家住宅」。以前の主は「中村家」でこの町で作られていた保命酒の醸造販売の一切を取り仕切っていた専売業者の住宅兼店舗兼醸造所跡であり、幕末、三条実美らが長州へ落ち延びた7人の公卿が落ち延び、途中ここに滞在した史跡でもある。
感嘆すべきは建物の要所要所にある「一工夫」である。戸口をつり上げ式にすることで大きな荷車の出し入れを可能にしたり、重い扉を開けやすくするために滑車を仕込んだりなどなど、昔の人の知恵は偉大だ。
次は保命酒を買い求めるために今でも保命酒を作る醸造所へ。保命酒というのは養命酒みたいなもので、もち米と米麹に焼酎を加えたものに16種類の漢方をつけ込んだお酒。4軒あるうちの1軒へたどり着くと16時半を過ぎている。醸造場の二階にある資料館を見学させてもらい、試飲させていただくことに。香りと味が異なる。最初は抵抗がある味なのだが、二口目からはそうでもない。甘くてシロップのよう。どんが気に入ったので、それぞれの両親のためと我が家用に買い求めた。
ここで店舗系資料館系は17時のタイムリミット。
あとは時間制限のない寺や神社を散策することに。
組み立て式の能楽堂のある沼名前(ぬなくま)神社や眺めの良い医王寺など、またしても上がったり下がったりする。しかしさすがは創価学会員のどん。手は合わさない(鳥居はくぐる)。しかし神社仏閣好き。建築様式を見たいらしくあちこち覗き込む。まー、どっちでもいいけどちょっと不躾で失礼でないかい?と、賽銭を投げて手を合わせて「お邪魔します…お騒がせしてますです…」と挨拶する私。「手を合わせとも
拝めとも敬えとは言わん。あちこち覗き込んで見学させてもらうんだからお邪魔しますくらい言ったら」と声をかけてみるも、生返事で柱を覗き込んでいた。駄目だこりゃ。
沼名前神社の片隅で、どんが古い小型の砲を見つけた。なんの案内板もないのに、「クルップ砲だね。日露戦争頃かなあ」。どんの奥深い知識に驚く。史跡好き神社仏閣好き歴史好きに加え軍事系も守備範囲らしい。お前さん、実はとても賢い子だろう?
でもどういうわけか、誰もが知っていそうなことを知らなかったりする。そのアンバランスさは面白い。
神社を下ると参道沿いに駄菓子屋さん。ちょっとひやかしてみつつ、次の医王寺へ。
少し離れているため、町並みを眺めながら写真を撮りながら移動。入りたかった昔の理容院を利用したカフェは夕食前ということで写真におさめるだけに。再び坂道を上り辿り着いたのは医王寺。そこからまた古い町並みと瀬戸内海を眺める。日はやや暮れかけ。風も涼しい。
本音を言えば、「対潮楼」より医王寺や歴史民俗資料館のほうが眺めが良いのである。
で、再び坂道を下る。
地元の人と観光客の車が狭い道を行き違う。一車線なので譲り合い。車で来るには適さない町らしい。そのままフラフラと歩いて再び港へ。雁木に腰掛けて常夜灯を眺める。観光地なのに、このゆったりとした時間は何だろうか。
「いいな?、こういう所で暮らしたいなあ?」どんは終始ご満悦である。
まるでどんが何もしていないかのように書いているが、どんには「渉外担当」という重要な役目がある。店員さんへの声かけ。私の言いたくない事(店員さんに質問をするのが何故か苦手)を代わりに言ってもらったりする……まあ、それだけなんだけど。

■夕暮れの海
旅館に戻る。部屋は広く、オーシャンビュー。
妹からメールが入っていた。近場の行楽地にて遊ぶ2歳と1歳の甥の写真を送ってくれている。
その真似をしてTシャツにトランクスという姿で部屋を駆け回る(大迷惑)どんの姿を携帯で撮影して妹に送りつける。嫌な姉である。
お風呂に行く準備。浴衣に大喜びのどん。今日は常に大喜びである。プロデューサー的にも喜ばしい。まあ、私は疲れているのだが。
お風呂もオーシャンビュー。夕暮れの海を眺めながらお風呂に浸かる。
そこまでメジャーではない観光地のせいか、客は少ない。しばらくすると貸切状態。
いやー、極楽極楽。日々の喧噪やイライラや学会や名誉会長が嘘のようである。おほほ。

■鯛! その1
食事は部屋食。どんのテンションは一層あがる。ちょっと高めの値段設定にしているので、どーんと鯛そうめんが付く。ビバ!
グルメではないので、細かい事は表現しきれないが(歯触りがどうとか味がふくよかでどうとか)美味でした。

下へ続く。
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