4月22日は各選挙投票日なので、記事を編集しておきます。
今年はずっと「自分の意志で投票しよう」キャンペーン実施中!

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中国の温家宝首相が微笑みながら言いたい事を言ったり、言う予定の演説を数行すっ飛ばしたり、ボール投げたり、太極拳したり、名誉会長に会ったりして帰っていった。
別に氷は溶けてない。
何も解決してなかったし、結局、氷の微笑外交だったということで。
あーよく来たねー北京五輪頑張ってねー(棒読み)。

その温家宝首相。
皆さんご存知の通り、「名誉会長と怪談会談」。
大変喜ばしいことに、私はそのニュースをリアルタイムで見ることが出来なかった。
もしも見ていたらその日は大変辛い一日だったと思う。
だって、テレビをつけたら名誉会長が笑ってんだぜ?
究極の「見たくもないもの」を朝から見せられるほうの身にもなってほしい。
それでも「おっしゃ名誉会長ネタありがとう!記事書くぜコラ!」というわけでまず久々の大本営発表機関紙聖教新聞を読み(シュワちゃんに表彰されたという記事にバカウケした日以来)、ネットにアップされていた映像を確認。
その聖教新聞によると温首相は『創価の思想とは「慈悲」と「創造」と理解している』とのことらしいですけど、あのですね、学会には「慈悲」なんてないから。「学会員は慈悲だと思ってるけど実際はごり押しの迷惑」ならあるねー(棒読み)。
「創造」はね、「学会組織内外に被害者の創造」をしているねー(棒読み)。
まーいくら学会被害と言っても中国政府が宗教者に対してしている弾圧に比べたらねー(棒読み)。
それから、名誉会長。
「温総理は真実の民衆の指導者であられる」って言ってるけど、一党独裁国家の意味、知ってる?
そして巷で噂のナウでホットな発言。
「政治家ではなく庶民の王者と会ってください」。
まず、政治家云々について触れたい。
政治家に会わないんだったら、お忍びで観光しにくればいいのに。
こっちも税金使って接待しなくていいし。
創価学会で責任持って、京都でも東京でも信濃町でも北海道でも招待ツアー組んであげればいい。
そのお返しに名誉会長こそ中国の庶民の声を聞いて歩けばいいんではないだろうか。
最下層の人々から台湾やチベットの人々からイロイロイロイロと。
それから、流行語大賞ノミネートしたいくらいの迷言、「庶民の王者」について。
ネットにアップされた映像で見た。
各局テロップが違ってきているのもアレなのではあるが。
「庶民の王者とは誰のことなのか」ということで物議を呼んでいると思うが、私には分からないので(!)とりあえず言葉通りの解釈をしてみるなら。
「光栄です?庶民の王者と会ってください(「下さって」説もあり)」は、第三者(訪日の際にマラソンなどで民間の人々と触れあった件について)のことと受け取れる。
政治家よりも庶民と会うことが大事なんですよ、とそういう意味なんだろう(アンチなのにとっても優しい解釈。どのみち「庶民の王者に会ってください」の後に温首相が「名誉会長にお目にかかれて感謝」と返しているから、結局、自分のことだって温首相の口を借りて言ってもらっているようなゲフンゲフン)。
ただ、そうだとしても、それを「あんたが光栄だという筋合いのものか?」と問いたい。
何、その「上から目線」。
日本人の一部しか所属していない単なる宗教団体のトップに、そういうことを言われる筋合いはないのだが。
このご老人や取り巻き連中は自分たちの立場を根本的に何か勘違いをされていらっしゃるようだ。
そもそも、名誉会長は中国政府に対して日本国民全てが自分と同じ考えを持っているとでも思っているのだろうか。

無論、友好は大事だ。
経済的にも文化的にも関係が深い中国とはどのみち、やり合いながらでも付き合っていかねばならない。
だが、今回の会談は日本と中国の友好というよりも、創価学会と中国共産党政権の友好としか思えない。
自分たちさえ良ければいいという空気しか感じ取ることはできないのだ。
温家宝首相は中国政府としての立場を示したかったはずだ。
優位に立ち、牽制をかけようと利用出来るものは利用してでも、日本国内で解決すべき問題や両国政府間で解決すべき問題に、日本国内の第三者の言質を使おうとしているようにも思えた。
その思惑に大喜びで自ら望んで乗ったのが、かの方々。
「ナントカ談話」などに連なる政治カードにされなければいいが。
さすがにそんなに有効なカードになるとは思えないが、与党に影響力を持つ日本一の集票マシーンのトップでいる間はそこそこ有効だろう(とはいえ名誉会長には何の権限もないし、影響力なぞは政教分離を盾に無視したらそれまで。単独で選挙に勝てる自民党になればいいわけで)。
言うまでもなく、日本政府が抱える問題において、創価学会と中国政府は利害が一致する。
だいたい政治カードにされなくとも、日本よりも「名誉会長を褒めてくれる外国」が大事なその組織は、自発的に中国を褒めてくれ、大事にしてくれ、時に機関紙で中国の言い分を日本中に広めてくれる。
さらにそこのトップは政治やメディアに影響力(何故か気を使ってもらえる)を持っているから、中国政府が創価学会を押さえておけば、メディアも与党も政府もなんとか出来ると思うのは当然だろう。
言い過ぎかもしれないが、既に創価学会は中国政府のプロパガンダマシーンである。
名誉会長が中国政府の要人と会ったことで、さぞかしバリ活動家の自尊心は満たされただろう。
満足だろうか。
日本人としてのアイデンティティよりも、学会員としてのアイデンティティが強い方は満足だろうと思う。
その点、幸いにも私の愛する夫は「日本人」であったと明記しておく。
この件で「先生凄い!」と喜んでいる場合ではないのだ。
せめて内部に、中国政府に創価学会が利用されたことに気づき怒りを持つ学会員が居てほしいと思う。
私がこんな記事を書くまでもなく、外部では名誉会長と温首相の会談は単なる友好ではなく「日本政府への牽制に創価学会を利用した」と考える人は多い。
私は自民党支持者でもないが、特定の団体が自分たちの国の政府に牽制をかけるために他国の政府と組むようなやり方を良いことだとは思わない。
それは何も創価学会(対中国政府)だけに限った問題ではない。
自分の住む国や政府が舐められることにはノーと言いたい。
こんな形で外国が日本政府に牽制をかけることは我慢ならないし、それに喜んで手を貸す創価学会に対しては怒りしか沸いてこない。

ところで、どこぞの国と違って、日本では自由な思想が保障されている。
この国には「インターネット万里の長城」なるモノはない。
創価学会が中国政府と利害が一致させる自由もあり、また創価学会が「嫌われる理由」を省みることなく「嫉妬日本」と唾をかける自由もある。
日本だからこそ、好きなことを言い、自分たちの思想信条を貫き通すことが出来る自由を謳歌できる。
一方で、創価学会が大絶賛するどこぞの国では宗教が弾圧されている。
チベット弾圧、法輪功の迫害、聞けばクリスチャンも肩身が狭い思いをしているという。
「平和の宗教者」と言いながら、隣の国で弾圧される宗教に目を逸らし、思想信条の自由を侵害をし続ける隣の国を持ち上げるその神経が私は全く理解できない。
中国政府が創価学会を利用する理由はよく分かる。
だが創価学会が中国を持ち上げる理由は一体なんだろうか。
信濃町の最高幹部幹部の思想の問題だろうか。
同じ仮想敵「日本」だからだろうか。
自分たち以外の宗教は間違っているから、他の宗教はどうでも良いとでも思っているのだろうか。
名誉会長が取れないノーベル平和賞を受賞したダライ・ラマ法王が気にくわないのだろうか。
「名誉会長を褒めてくれる」からだろうか。
日中国交正常化の周恩来との云々のことが忘れられないからだろうか。
やはり「自分たちさえ良ければいい」としか思っていない、とか?

このニュースが流れた当日、どんは選挙戦の後かたづけに狩り出され駆り出されており。
活動家学会員の皆様の様子を聞くと。
「誰もそんな話題に触れてなかった」
…つまり。
毎日毎日、聖教新聞一面トップで誰かに褒められただなんかもらっただ誰かと会っただとやっているので、麻痺しちゃって「あ、いつものか」ときちんと読まなかったか、もしくは仕事やら活動やら忙しくてきちんと新聞を読んでおらず知らないのか、または活動で疲れ切って心が荒んで「名誉会長なんか正直どうでも良い」と内心アンチになりつつあるのか、とにかく。
話題にも上らず、皆様ひたすら、疲れ切った顔で粛々と作業をこなされていたらしい(深夜まで)。
おそらく、近日中に行われる会合で幹部が発表して初めて知るのか、幹部からBCCでメールが回るかして知ることになるのだろう。
中国外交に危機感を持つか、疲れた気分が吹っ飛んで大喜びか、それ次第で学会依存度が分かるというもので。

この件に関して、マスコミにも言及したいことがある。
手元の資料に、朝日新聞・産経新聞・毎日新聞(web記事と紙媒体)の記事がある。
産経と毎日がさらっと流しているのに対し、朝日新聞は「あんた聖教新聞か!」とツッコミを入れたくなるほどに詳しい。
「庶民の王者」なんてコメントを乗せたのも、この新聞。
…あ!ここにも中国政府と学会と利害関係の一致する組織がゲフンゲフン。
ただ、こうして公の電波や新聞媒体で学会のことが報じられるのはある意味良いことかもしれない。
公に「批判の対象」にも当然なりうる土俵に引っ張り出されたということになるからだ。
学会の都合の良い情報を大マスコミが報道したということは、大マスコミにはその学会の都合の悪い情報も報道する責任が発生したということだと私は解釈する。
でないと大マスコミさえ、学会の広報に使われただけになってしまう。
マスコミは自らの足下に踏み絵を用意したということになるが、さてどうする?