日曜日。投票に行こうと仕度をしていると、どんがやってきた。
一緒に行きたいらしい。
おうおう、ういやつじゃのう、と一緒に行くことにする。

行き先は近所の小学校の体育館。
こういう事でしか踏み入れることがないので、暫し懐かしい空気に浸りつつ(母校ではない)。
入れたい人は決めていたので(公明党は今回も選から漏れました)、さくさくと投票を済ませて外に出た。
校庭の桜などを眺めていると、遅れて投票を済ませたどんがやってきたので、笑顔で「入れてないよ」とご報告。もちろん、公明党にはという意味である。
すると、どんの顔が強ばった。
おいおい、今更なんだその顔は、アンチを妻にしてるんだから分かり切ったことだろうと思っていると。

私とどんの間に丁度、バリ活の婦人部が居たんだって



………。

ま、知らんがな。


言ったことは取り消せない。覆水盆には返らないのだ。
一度はどんも顔を強ばらせたとはいえ、少し面白そうに「あの後、挨拶したけど、聞こえてたみたいで婦人部さんは吃驚してたみたいだった」と報告してきた。
「男子部のどんさんが最近活動に出てこないのは奥さんが魔に」と言われかねない撒き餌を自ら振りまいた事になるのだが、だからなんだそれがなんだ。活動に出てないって言っても選挙の時はいろいろ駆り出されたぞコノヤロー。
どんが気を使って、私にチケット代を進呈し「申し訳ないので明日のサッカーの試合を見に行ってきてください」とご機嫌伺いをするほどに(私が不機嫌になったわけではない。あくまでどんが勝手に気を使って先回りして言い出した)。
一人で見てもつまんねーよとぼやきつつも贔屓のチームが勝ったから良しとすることにして。
そこまで気を使わせていること自体、学会員にしてみりゃ十分「魔」だと言えるだろうし、そもそも、もう既に「魔」呼ばわりされているのかもしれないけれども。
魔で結構。 魔王とか歌っちゃうから。
学会外の人間に、学会内用語であれこれ言われても、意味ないといえば意味ないんだけれども。
「ああいうこと言うの、辞めてよ」と少しは面白がったくせにどんに苦情を言われてしまった。
主語を言わずに「入れてないよ」の言葉、それはどんが学会員だということを知らなければ、分からないと言えば分からない。声も大きくなかったわけなのだが。
結果的にどんを窮地に立たせてしまったかもしれないので(今更…)1ミリくらいは申し訳なく思い「立場でも悪くなるの?」と問いかけると、「別に。二世でもなく地区に引っ越してきた外様の俺は期待されてないと思うよ」じゃあ辞め(略)。
まさかそこに婦人部が居るとは分からなかったとはいえ、まあ、結果的に申し訳なかったかと一応謝罪。
ただ、学会員のどんではなく、おそらく私が悪く言われる確率のほうが高いと思うのだが。
うん、でも、正直、「知らんがな」と今でも思ってますけれども。
一応、以後、気を付けます(何を?)。

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追記

遅れてしまいましたが。
能登半島地震で被災された皆様にお見舞い申し上げます。
一日も早い復興と、平穏な日常を取り戻されることを願っております。