ワールドカップが終わったわけでもないのに、行きつけの書店のワールドカップコーナーは「夏の文庫フェア」になっていた。
心ざわめく予選が終わり、決勝トーナメントは変わらず寝不足なれどまったり見ている。
ブラジルvsガーナの試合は面白かった。
果敢にブラジルを攻めるガーナに喝采を送った。
チャンスを的確にモノにしたのはブラジルではあるが、ガーナのゴールを目指し挑む気迫は素晴らしかったと思う。
これが日本代表だったらゲフンゲフ
その試合を制したブラジルも今は去り、アルゼンチンも去り、欧州が残った。
個人的にイタリアか、ジダンが有終の美を飾れるようフランスに優勝して欲しい。

ところで。
楽しい気分に水を差すどころか、破壊して踏みにじって焼いて煮て食べてしまうような事件が起こった。
学会ではない。
日本サッカー協会川淵三郎キャプテンの「失言」である。
日本がブラジルに負けた早朝に配られた機関紙に「オラが名誉会長がブラジルの団体に褒められたっぺ」という見出しを出せる某学会は、まだまだ可愛いレベルだとさえ思ってしまった(嘘)。

もしも私の応援するJチームの出来事だったら、もしも私がジェフサポーターだったら、アンチ創価ブログの看板を無視してでも、「協会の不義理は許されないぞお!!」とか「川淵さんにレッドカード!キャンペーン参加!」とか日々展開して読者の皆様を困惑させていたかもしれない。
私のサポチームのことでもないし、ジェフサポーターでもないのだが、失言直後から大変心穏やかではない日々を過ごしている。
「任期途中の監督を協会が強奪すること」はJリーグ全体の問題でもあるからだ。

去年のオールスターの時、ジェフ的にはいつもの通りの(激しい)練習でJ-EASTの某選手がふてくされたとか、また別の某選手がJ-WESTにいる仲の良い選手に「俺をそっちに入れてくれ」と冗談ぽく零したとか言う話を聞いて「容赦ねえ!スゲエ!」と思った。
こんなに話題になる以前(本当なんだってば!)に「オシムの言葉」を買って読み、哲学者たる監督が率いるジェフを少し羨ましく思った(もちろん、うちの監督だって選手だって最高だコノヤロー!)。
何より、サポチームがジェフと試合をするのを嫌な予感で持って見てきた(もちろん勝てると思って応援するわけだがコノヤロー!)。
そういうわけで、オシムジャパンは大変魅力的だし期待できる。
選手選考や練習方法がオシム「代表監督」に「一任されることが可能」ならば、代表の質も良い方に変わるだろう。
オシム監督はトルシエ氏以上に協会にもマスコミにも広告代理店にも「容赦なくもの申す」だろうし彼らの思うとおりには「動かない」だろう。
そういう点でも、期待出来る。

だが。
普段はJリーグを応援する身としては、この流れには納得できない。
酷く、嫌な気分だ。
前の文章で「広告代理店」と触れているが、この流れ、一説には日本代表を担当する大手広告代理店が噛んでいると言われている(聞くところによれば、Jと代表はそれぞれ異なる広告代理店が担当しているという。本来なら連動し双方の向上のために共存するべきものができない原因もそこにあるのだろう)
総括もせぬまま、批判を避けるための攪乱にも思える、サッカー協会川淵キャプテンの「失言」(そんなに、守りたい、のか)は企業ならば守秘義務を守れないトップとして首になっていてもおかしくない(いっそご本人の希望通り「なかったことにして」報道などしなければ良い!)。
ジェフを通り越し、オーストリアの監督の自宅へ協会の田嶋氏が交渉に赴くという道理のない行動、失言の元の川淵氏は「休暇中」。
騒動の間にジーコ監督はご自分なりの総括をして帰国してしまった。私には「他人事のように」感じられた。
マスコミは、他言してはならない事項を会見で「失言」した川淵氏の責任を追及することなく「オシム就任へ!」と早い段階で決定かのように書き立て、筋の通らないやり方に怒るジェフを「目の上のたんこぶ」「障害」扱い。ワイドショーの司会者達は「オシムはやる気なのにジェフが了承しない」と言い、悪質な司会者達は即決しないオシム監督を「金目当て(契約金をつり上げようとしてる)」とまで言い切った。
取材したサポーターのコメントを「代表監督歓迎」にねつ造したマスコミがあるとも聞いた。そうなればその他マスコミの報道する選手達のコメントも、どこまで本当なのか全くわからない。
なりふり構わない勢いで、不快な感覚を振りまきながら、事態は「代表監督就任」に強制的に流れていく。

その騒動の中、置いてけぼりになるジェフサポーター。
私の立場としては他サポだがジェフサポーターの方に近く、その場所から世間を見ると「置いてけぼり」感はいっそう強い。
日本代表しか応援しない人々からは「オシム代表監督就任を渋る非国民」とさえ言われているらしい。
もしかしたらマスコミがそのように演出してし向けているのだろうか。
非国民と言われても、地元のチームを愛する心も郷土愛であり愛国心だ。非国民であるはずがない。
ジェフと、選手と、サポーターと、オシム監督が過ごした時間というのは「大切なもの」だ。
その時間を、こともあろうに日本サッカー協会が踏みにじろうとしている。
Jリーグを作った人間は、Jリーグを好きにしていいのだろうか。
「日本代表」のためなら協会が指導すべき「クリーンな契約」を協会が破って良いのか。
マスコミは協会の良いように報道していいのか、サッカー専門雑誌以外に「道理が通らない」と批判できるマスコミはいないのか(だから宗教団体ごときに牛耳られるのだ)。
日本サッカーは協会だけの力で発展しているわけではない。
支えるサポーターがいて、成り立ってきたもの。
そのサポーターをないがしろにしてよいのか。

例えば優秀な日本人監督だっている。その人を1月以後のコーチ入閣を条件に、オシム監督の1月の任期満了まで代行代表監督就任という形でしのぐことはできる。
どうして今でなければならないのか。
なぜ、この時期に、オシム監督なのか。その疑問はぬぐえない。

もしも協会がオシム監督の任期満了を待って手続きを踏んでいれば、心から代表の前途に喜び期待できるというのに。
そういう手続きなら、ジェフサポーターだって納得してオシム監督を送り出せると思う。
契約だけの事ではない。
シーズンの最後まで共に闘うことが出来る。そうして初めて、過ごした時間と思い出、オシム監督への気持ち、そういった「大切なもの」を胸に、笑顔と感謝で、送り出せていたのではないかと思う。
いつかはオシム監督がチームを去る日が来るのだから、その先がオシム監督にとってユーゴ代表監督以来の「代表監督」ならば、それが「日本代表監督」なら、申し分なかったはずだからだ。
だがもしもこのタイミングで代表監督就任が決定すれば、「大切なもの」を協会に踏みにじられて、シーズン途中で納得いかないまま、それでもオシム監督のためと、監督が決めたことと、笑顔と感謝で送り出すことになるのだろう。悔しい気持ちをぐっと堪えて。
こんなことで引っかき回されて、折れるような選手でもサポーターでもクラブでもないと思う。
そしてこれからも、きっと変わらずジェフは強い。
今以上の強い気持ちでチーム、サポーター一丸となってリーグ制覇を目指すだろう(でもそれはうちのチームが阻止するのだコノヤロー!)。

結局、確信犯的なやり方で追い込まれたという形になったし、ジェフの公式サイトでの7/2のクラブコメントからは6/29のコメント以上に怒りと悔しさが伝わってくる。
川淵氏の失言は批判そらし意図だけでなく「難航していた監督要請を失言という形で既成事実を作り追い込んだ」と取られても仕方がないと思う。
もうオシム代表監督就任は決まっているという。
しかしオシム監督の口からその言葉を聞くまでは信じられないでいる。
このような不義理を許せる人ではないはずと、どこかで思ってもいる。
オシム日本代表監督就任なら、川淵三郎氏辞任をセットにして欲しい。
協会は大きなしこりと悪しき前例をJリーグに残したのだから。
おかげさまで、4年後はどこのチームの監督が「ターゲット」になるのか、こちらとしては戦々恐々であるコノヤロー!。
いや、日本代表監督就任にならなくても、川淵三郎氏には退いていただきたい。
それがこの道理のない流れの中での、唯一の事の道理だと思う。

…これはサッカーなのか。
息苦しい思いが渦巻く。
奇しくもヒデ、現役引退の夜に。


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川淵会長にレッドカードを http://kawabuchi.tv/