先週末、久々に東京で遊んできた。
どんも誘ったけれど、チャクニンというものがあるそうで、行けないと。ああ残念。
短時間ながらいろいろ回って楽しかったけれど、行程上、電車で「信濃町」を通る羽目になり、テンション大幅ダウン。
開いた電車のドアから学会施設の看板がちらりと見えたが、……私は何も見ていない見ていない見ていない(笑)
信濃町探検にはまだまだである。心臓にもっと毛を生やさなければならない。


職場の2世ちゃんが久々にやらかした。
私は所用で欠席した(というか東京で遊んでた)、職場内や外注さんを集めての女性陣新年会。
どういうわけか、話がマンション偽造事件になったらしい。
当然、姉歯氏の話題が出た。
その時点で、勘の良い同僚は「かつら疑惑」に話を向けようと必死だったそうだ。
「あの話題」が出ると、激昂する人間が一人いる、場の空気を壊さないためにも彼女は必死だったという。
しかし、何も知らない外注さんが言ってしまったらしい。
「姉歯氏って学会員らしいね」

地雷どかーーーーーん!!!

「そんなはずありません!学会員がそんなことするわけないんです!!姉歯は学会員じゃありません!!」
同僚の必死の回避作戦も適わず、外注さんは地雷を踏み抜き、2世ちゃん地雷は爆発した。
周囲が押し黙る中、一人必死に否定する2世ちゃん。破壊される場の空気。

どういう立場であれ常識的な人間ならば、言いたいことがあっても、飲み会のその場の空気を濁さないためにも「そうらしいですね」「そうなんですか?」と流すだろう。
それでも言いたいのであれば「どなたに聞いたんですか?」とか、普通に聞き返せば良い。
突然、激昂した2世ちゃんは「学会を悪く言われた!!!(斜めの!)」と条件反射してしまった様子。
本当に悪いことをする人はいないと思っているのか、その宗教に籍を置く自分まで悪く言われたように感じたのか。

その話を同僚から聞いた時は私は大変悔やしかった。
ああああああ、今まで蓄積してきた創価無駄知識が、2世ちゃんを黙らせるためにやっと有効知識となり発揮出来るかもしれなかったのに!!(火に油を注ぐ行為)
ま、そんなことよりもBSB最優先に決まっているが。
内部の2世ちゃんが知らなくても、外部の私が知っていることはたくさんある。

そう、2世ちゃんは知らない。
彼女は何も知らない人なのだ。

姉歯氏が学会員であった(退会されているそうで)ということを職員と地元男子部がおおっぴらに「困ったもんだよ」と話しているのをどんが聞いている。当然、どんも知っていることだし、仲間の学会員さん達とも普通に話していることだ。
未活かバリかまでは定かではないが、姉歯氏が学会員であるということは、職員から活動家まで、またはネットをしている学会員さんまで、割と浸透した話である。
雑誌でも出ていたことだが、2世ちゃんは「雑誌はうそつき」と断言するので雑誌はさておき。
私の姉歯氏学会員のソース元は内部の活動家学会員。
かたや、2世ちゃんには「姉歯氏が学会員ではない」ということを証明できるソースは一切ない。
活動家学会員からの「姉歯氏学会員」ソースの具体性に多少のぐらつきあるだろうが、少なくとも2世ちゃんよりは具体的である。

今まで私は、二世三世で未活の人は、わりと学会に懐疑的で冷めた目で見ているのだと思っていた。
だが、そうではない人もいる。
2世ちゃん自身は、未活だ。活動はやりたくない、同じ学会員とは結婚したくない、と断言していたのを聞いたことがある。
それなのに純真培養で学会のことになると急に話が通じない。
このアンバランスさはなんだろうか。
彼女は学会員であることが「コンプレックス」なのではないかとこの頃思う。
彼女は何も知らない。いや、知ろうとしないのだろう。
ネットを開けば、人に聴けば、学会に対する批判意見や学会員がしでかした迷惑行為にも出会う可能性がある。
それも彼女には我慢ならないのだろう。
学会活動をしたくない、同じ学会員とは結婚したくない、プライドの高い彼女にとっての最大の足枷が、なんとなく私には判る。
私もプライドが高いからだ。彼女の立場に自分を置き換えたなら、全力で逃げるか、もしくは彼女のような反応を取るだろう。
立場を置き換えなくても、私の立場で「うちの夫は活動家学会員だが妄信ではない」と言うことは、夫の名誉に加えて私のプライドに関係している部分もある。
彼女は学会を足枷に思っていることを絶対に認めないだろうが。

あの過剰反応は、自分を擁護する反応なのだと思う。
未活とはいえ自分の属する組織が周囲の人間から嫌われているのは、彼女のプライドが許さない。
そこから抜けだせればそんなことは気にしなくても良いのだが、そうするには今度は親子関係が関わってくる。
どうやら、抜け出すことは許されないらしい。それならば、自分と親の立場を擁護するためにも、学会は善人だらけのスバラシイ宗教と言い続けるしかない。都合の悪い情報からは、目を逸らし続けるしかない。認めることは、自分たちの存在を否定することに繋がるからだ。
やはり嫌なんだと思う。嫌ではなかったら、それこそ「信仰への確信」とやらがあるのなら、こういう反応はしないだろう。
冷静な人間であれば、たくさんいる学会員の中に犯罪や過ちを犯す学会員がいることぐらい、判断が付くだろう。
「活動をしたくない」のは彼女が言える僅かながらの本音ではないだろうか。
そんな本音も出せずに自分のプライドとアイデンティティを必死に守る。
器用にあしらうことも聞き流すことも出来ずに、それで周囲を引かせていることに気づかずに。

何も知らないくせに、知ろうとしないくせに、突然激昂して学会の印象を貶めるなんて迷惑だと、活動家の皆様はおっしゃるだろう。
しかし彼女もまた、学会に翻弄されて吹っ切れずに揺れ動く二世の一人なのだと思う。