非常に拍子抜けすると思う。
どんは何もしなかった。
私と共に盆休みを満喫したのである。

渋滞回避できなかったことを私に怒られながら一路帰省先へ(※私が回避のために早く出発するか、高速使うかという案を提示したにも関わらず、どんがそれをぶっちぎったために渋滞に捕まった)、昼食、私の実家に辿り着き、ビールを飲み、バーベキューをし、ビールを飲み、「大きくなったらクジラになるよ」と宣言する甥3歳とお風呂に入り、ドラえもんの歌を歌い、花火をし、ぐっすり眠り、朝から甥3歳と遊び、私の両親とドライブをし、昼食、私の実家からどんの実家へ行き、ビールを飲み、寿司を食べ、盆踊りと花火を満喫し、ビールを飲み、NHKの討論番組で櫻井よしこさんを応援し、ビールを飲み、ぐっすり眠り、朝起きて洗車をし、ビールを飲み、押入の中から昔の映画のパンフレットや昔の日記や文集や昔のオモチャを漁り、昼食、ゆっくりしてから帰途につき、帰宅してから風呂に入り、ビールを飲み、その2泊3日の間、誰にも選挙の依頼をしなかった。
普段は発泡酒しか飲めないので、ひたすらビールを貪っていたが、飲み過ぎだ。絶対飲み過ぎだ。
さておき、私の実家はおろか、自分の実家でも選挙のせの字も出なかった。私がいない間にということもない(ほとんど一緒にいたので)。ましてや昔の同級生に連絡することもなく、会うこともなく。
郵政民営化のニュースを見ながら、何やらブツブツ言っており、何やら思うところもある様子ではあったが、全く選挙色のない盆休み。
辞めたのか?選挙活動、ついに放棄か?
ただ、全く何もしなかったわけではなく、自分がいない間の着任の段取りの確認や報告を携帯電話やメールで頻繁にやりとりするという創価班活動はしていた。
結果、このお盆の間に入手した学会系ネタは二つ。
アンチな姑(姑自身は浄土真宗)が近所の人に頼まれ仕方なく取っている聖教新聞を、読まずにペットのトイレに利用しているということが分かったということと、学会員になったばかりの時の19歳のどんの日記が発見されたということである。
お姑様は、のんびり天然風味のご婦人なのに、「ご近所さんにはお世話になっているからねえ」と方言混じりで笑顔で言うも、聖教新聞をペットのトイレにするという容赦ない行動が恐ろしい。見習おう。うん。
そしてどんに読ませてもらった青年どんの日記は、青すぎるくらいに青く、些細なことさえも功徳のおかげと書いたり、選挙活動にのめり込んだり、お決まりの学会的言い回しが登場したり、母親を折伏しようとして玉砕したり(にしても最強は我がお姑様である)、妄信っぽい一面が垣間見える。よくぞ妄信にならずに大人になってくれたと、目頭が熱くなるとともに、どんにもこんな時代がと遠い目をしてしまった。
その後社会の荒波に揉まれ、仕事をし、生活を構築して行く中で自分にあった信仰や活動のリズムを作り現在の形にとりあえず落ち着いたのだろう。

話は戻って選挙活動。
「選挙活動、しないね」
と聞いてみたらば。
「盆休み中だし」
盆休みこそって言われたんじゃないのかと言いかけて、ふと思い出す、どんの信条。「普段が忙しく休日返上で働く分、休む時は休む」
…………あ、そ。(そのままずっと休んでればいいじゃん)
民営化のニュースを見ながらブツブツ言っていたのは、電話依頼の際に説明できるようになっていけないと自分なりの意見を考えていたらしい。
理由なく「とにかく公明党」とお願いするよりはマシといえばマシだろうが。

本日のどん。
非常識を嫌うどんのことだから、名簿を見て疎遠な人にかけるようなことはしないだろうが、とりあえず。
「選挙活動、始めました」らしい。詳しくはノーコメントだそうで。何がノーコメントじゃ何が。

いつまでそんなことすんのかいなと思いながら、私は今日も明日もそんなどんを生ぬるく観察するのである。