人材グループは着任の日に都合が悪くなったり、具合が悪くなったりすると、休める。
休める、とはいっても、誰か代わりに着任につくわけで。
そういう時に白羽の矢がスコーン!と立つのは使いやすい、都合の良い、人の良い、押しに弱い責任感の強い人間である。
以前、誰かの代わりに着任についたことがあるなら、その誰かに頼むこともありだろう。
しかし大抵は、使いやすい、都合の良い、人の良い、押しに弱い責任感の強い人間に回ってくる。幹部だったりまとめ役だったり、立場は様々だろうが、白羽の矢がグッサリ立てられるのは、こういうタイプの人間だろう。
頼みにくい急なお願いをするときに、使いやすい、都合の良い、人の良い、押しに弱い責任感の強い人間にお願いするのは、確かに妥当な線だと思う。
無責任でいい加減な人に、ピンチヒッターをお願いしづらいのは本音だ。
それは分かる。分かっている。分かっているけれどもよ。
「どうしても行くというのか?」
玄関に雄々しく立ちはだかるのは、私。
対峙するどんは、黒のスーツに七三のダサダサなザ・創価班スタイル。
スーツはいい。七三はいただけない。七三は。
「ごめん……頼まれちゃって」
使いやすい、都合の良い、人の良い、押しに弱い責任感の強い人間、どんは、日曜の夜に都合が悪くなったどなた様かの代わりに着任につきやがるのである。
「どうしても行きたければ、俺の屍を越えていけ
「………………」
血色が良すぎる屍を越えて、「九時半には戻ります」と、いただけない七三のどんは出かけていった。

都合が悪くなったのは、仕方がない。具合が悪いのも、仕方がない。
どんだって、誰かに交代してもらうこともあるだろう。いや、言うまい。どう考えたってピンチヒッターに立つことの方が多すぎて、貯まりに貯まった交代のツケを解消しようとしたら、当分、着任は休めるのではないかということは。言っちゃった。
着任の時の心配は、以前のブログで書いたので、今回は割愛する。
そもそも、休みの日に会合やら着任を入れる意味が全く分からない。
休みの日に都合が悪くなるのは、可能性として高くなるのは当然である。
平日休めない分、気の緩む休日に具合が悪くなることも当然である。
全く分からないといえば、会合やら着任が頻繁にあることも分からない。
平日の夜にやることも分からないし、細々と部会もわかれた会合も分からない。
そんな人に手間取らす宗教なんぞ、わけがわからない。一体何を話すんだ?
そのうち食べちゃいけないものとか決められるのではないか?断食月とか設定するんじゃないのか?名誉会長のダイエットメニューやらなんやらが学会員に「名誉会長と共にがんばって戦いぬこう!」とか言って推奨されるんじゃないのか?なんの健康推進団体だよ!
あれか?厚生労働省から健康優良団体として表彰されたいのか?また表彰目当てか!
表彰だったらなんでもいいのか!(勝手に妄想中)
ま、会合やら着任やらも仏道修行と言うなら、それも結構。勝手にドゾ。
しかし。
平日はきっちり働いて、休みはきっちり遊んで、学会に都合を左右されない自分のスタイルを楽しむほうが私には幸せである。
は?何?「あの人は信仰をしてないから、本当の幸せじゃない」?「あの人は目の前の即物的な楽しみの心を奪われている、本当の豊かな心や喜びは、学会活動を通してのみ得られる」?
どうとてもおっしゃい。余計なお世話よ。私の幸せは私が決めるの。俗でいいのよ、俗で。俗道最高!俺道最高!オーッホッホッホッホッホ!
本来は、人間の生活のサイドにあるはずの宗教が、人間の生活の中心に居座って、それを中心に生活を回す意味がまったく持ってわからんのですよ、名誉会長!
人間の生活のために宗教があるのであって、宗教のために人間の生活があるわけではないのですよ、名誉会長!
都合が悪くなることも、具合が悪くなることも、仕方がない。でもそれ以前に、お休みの日の夜に、会合を着任を入れること自体がそもそもおかしい。
認めない。あたしゃ認めないよ!
まあ、やりたい人にとっては、それでよろしいだろう。
好きなだけ、生活の中心に創価学会様を置いて、生活を回せばよろしいのである。
が。
着任のおかげで、また約束を反故された、私はどうすればいいんですか?あ?
外食の約束、さようなら。
ラーメンなんで、ラーメンなんですけど、たかがラーメン、されどラーメン。
こんな時は(いつもだけど)「義経」なんかは見てやらないのである。
「ビフォーアフター」を見るのである。しかしゲストで岸本加世子が出ていて、余計に不愉快になったりするのである。義経にも岸本加世子にも、なんの罪もないが、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」「創価憎けりゃ学会タレントまで憎い」「名誉会長憎けりゃ腹まで憎い」何もかもが憎いわけである。ええ、私は程度の低い人間ですけど、何か?
食べ物の恨みは怖いのである。ブー。

なぜ、こんなに(↑)のようにプンスカ怒っていたかというと、どんと美味しいラーメンを食べに行く約束をしていて、それが着任によって中止になったという以上に、大嫌いな学会様に自分の楽しみやら予定やらを乱されたことに激怒していると、そういうわけで。
しかも約束の元々はどんが誘ってきたのであって。
余計にふざけんなこの野郎め!状態なんである。
寄れば刺す!状態なんである。創価学会の何もかもが憎くて仕方がない!状態なんである。

夕ご飯、どうしよう。今更作る気もしないなあ。と。ゴロゴロしていて、そのままウトウト。
どんのご飯?知りません。知りませんよ……。そこでパンとジュースですよ。きっと、あの配給は、家族に激怒されて夕食抜きにされた創価班のために学会から配給されるものに違いない……ぐー。

揺り動かされて、目がさめた。いただけない七三が覗き込んでいる。
「ラーメンを食べに行こう」
時間は10時。9時半帰宅予定を上回っていた。
着任に疲れていても、約束は守ろうとしているらしい。健気な男である。
ラーメン屋さんは他の市にある。いつでも食べに行けるわけではない。
たかがラーメン、されどラーメン。ラーメンを食べに行くだけでなく、ドライブが伴う。実はちょっとしたデートなのである。新婚さんなのである。イラッシャ?イ!
だからこそ、約束が流れそうになったことに、余計に腹を立てていたわけだが。
遅くはなったが、どんは挽回してくれるらしい。しかもおごりらしい。(共働きの我が家は生活費折半)
正直、眠かったが行ってやってもいいぜと、もったいぶって行くことにした。
健気でいただけない七三の運転する車で、走ること約40分。
明かりの消えたラーメン屋が道の向こうに見えた……………。

「そりゃ、閉まるっつう話ですわ」
「本店、本店は1時まで空いてるよ」
「はぁ?本店?」
鼻息も荒くたちどころに不機嫌になった私に、こんな時間帯に「支店がダメなら本店」という恐るべき前向き創価学会員思考をしたどんはひきつった笑顔を見せた。
実は、どん的にも、どうしてもラーメンが食べたいらしい。
急な着任要請が一番迷惑だったのは、他でもないどん自身だったのである。
そりゃ、疲れてても行きたがるわけです。
だったら、ピンチヒッター引き受けるなよ、このバリ学会員め!
どうせどんのことだから、責任を果たすのとラーメン食べるのと、片方をもう片方で犠牲にさせないと、両方手に入れるつもりなのだろうけれど。
学会と私と、どっちも立てるということだろうが、私は遠慮してあげても、学会はきっと遠慮してくれず、また次もピンチヒッターを頼まれるのである。
ホンマに図々しい。

本店まではここからさらに20分。
県境に隣接する市にある
着任さえ無ければ、そんなところまで足を伸ばすことはなかったのに。
私の学会への呪詛の言葉をBGMに、前向きで健気でいただけいない七三の運転する車は快調に進んでしばらく。ようやっと駐車場に収まった。
本店に入ると、11時も1分前。
「ギリギリだったわねえ」
おばちゃんは笑いながら言った。
「え?1時までじゃあ?」
「11時になったのよ」

念願のラーメンをすするどん。
「良かったなあ、お前さん」
「何が?」
「あと1分の差で、本店のラーメンさえ閉店で食べられなかったら、大変なことになっていたねえ、ヒヒヒヒヒヒヒ」
「………………」
いただけない七三は、私の意地悪に無言でスープをすすった。
空腹のあまり、怒り狂った私が大暴れするのだけは防げたわけで。いや、すでに怒っていたとも言うが。
とはいえ、深夜にラーメン一杯完食できるほど胃は丈夫でなく、半分はどんにあげた。

ラーメンを食して、どんはウキウキである。
私はというと、再び睡魔に襲われ、どんが車を発進させて、すぐに眠りに落ちた。
出会ってから現在に至るまで、こんな夜を、幾度も繰り返している。もちろん、遅くなっても約束が叶えられた日はまだマシで。
約束さえも叶えられず、計画が流れていくことも幾度もある。
遅くなっても、それでも可能な限り出かけるのは、学会如きに自分の予定を狂わされたくなく、可能であれば意地でも敢行するわけである。眠い深夜のラーメンであっても。
さりげなく生活の中心に居座ろうとする隅に創価学会を蹴飛ばしながら、過ごす日々。
確かに、人材グループは休める。しかし、休んだ代わりには必ず、急に頼まれた誰かが出ている。
その誰かは、必ずしもまるまる予定が空いていたわけではない。

そもそもの根元は、誰しもが都合が悪い休みの夜に行われる会合なのであるが。
日々、そして昼夜、何かしら、会館で、個人会場で会合が行われているということを聞くと、その中に本当は不必要な会合があるのではないだろうかと勘ぐってしまうのである。
そんなに数多く会合をする理由が全く思いつかない。そして、人材グループは自分たちの会合だけでなく、直接自分たちには関わりのない会合のためにも任務をこなすわけである。

なんにしても、私達の生活は、創価学会のためにあるのではない。
頼まれて、責任感とやらにかられて、スーツにダサダサでいただけない七三で決めて出かけていくどん。
責任の名の元に、創価学会に良いように利用されている夫。気づいているのか、気づかないフリをしているのか。
そして私は、いつか見てろ、どんと私の時間を奪った仇を討ってやる(どうやって?)、今日の所はこれで勘弁しておいてやる、と、聖教新聞の名誉会長の写真にバカボンパパな鼻毛を豪快に書き足すのである。


※どんは聖教新聞で生ゴミを包んでも、名誉会長の写真にイタズラ書きしても、何も言わない。たかが紙だから、と至極まっとうなことを言う。そこまで気づいてどうして利用されているということから目をそらす…?

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今日の聖教新聞に、中学生の時からずっとファンだった三人組ミュージシャンの一人、学会員で有名な方のインタビューが掲載されていて、軽く打ちひしがれているアンチ妻です。
いや、知ってますけれども、改めて。
しかも、最初のアルバムを名誉会長に届けたら『ファンを増やすことがあなたの広宣流布だね』とのお言葉をチョーダイしたとかで。
…………………………どうも、広宣流布された一人、学会アンチ妻の華です(ヤケ)。
今、笑った!今、名誉会長がニヤって笑った!!
まあ、あれはあれ、これはこれ。割り切ります。割り切りますよ。
あの素晴らしい「キネバラ」と称されるバラードの数々に(伏せてない伏せてない伏せる意志がない・笑)心を打たれた一人ですが、何か?(逆ギレ)
今度、「華の青春とTM NETWORK(伏せてない伏せてない伏せる意志がない・笑)」と題して語ろうかと。語ってやるさ!語ってやるとも!(需要はあるのか……?)