新年早々に学会行事がある。
新年勤行ナントカとか、そんな名前。自由参加らしい。
それに向けて創価班のどんは着任の手配の電話をしていた。
どんはいったん、帰省するも、1日にはその新年ナントカに出て、それから私の実家にやってくる予定。翌日にはどんの実家へ移動。
実は私達はそれぞれの実家を離れ他県で出会い結婚し暮らしている。
私とどんの出身は同県だが、県の端と端。
つまりどんは正月早々越境につぐ越境、もんのすごい距離を移動する。
新年早々、再び学会のために現居住地区のある他県へと戻る息子を、渋々見送る年老いた姑(創価学会嫌い)の恨めしい顔が目に浮かぶ。
ところが本日、手配が終わってみれば、当日の着任は地元の人間で足りているという。
役職があるので出た方がいいかなあ…でも移動距離が大きいから行くのやめようかなあと、ぼやくどん。
お義母さんが悲しむから、やめとけば?と思うけれど。それはどんが決めること。
ただ、一度実家に戻ってしまえば、その心地よさにどんの足に根が張るのは目に見えている。

今年の新年のこと。
正月早々、なかなかどんと携帯電話が繋がらないことがあった。
結婚の話が出る前で互いの実家の電話番号を知らず、親の名前も知らなかったため電話帳でも調べられなかった。
それでとにかく連絡を付けたかった私は手っ取り早くある人物に電話した。
先走りのAさんである。
Aさんは何故か勝ち誇って答えた。
「いや?君には分からないと思うけど、新年っていうのは大事なイベントがあって(以下略)」
要は、どんは新年ナントカに出ているから連絡がつかないのだと言う。
なんで新年ナントカに出ているAさんと連絡がつくのにどんとは連絡がつかんのかと聞くと、
「いや?君には分からないと思うけど、どん君は創価班だから大事な任務が(以下略)」
じゃあ、その新年ナントカでどんを見かけたら、連絡をくれるように伝えてくれとお願いすると、
「いや?君には分からないと思うけど、地区っていうのがいろいろあって、俺とどん君は地区が違うんだよね?。基本的にどこの会館に行ってもいいんだけど、着任だったら自分の地区だからね?、大きな地区になると大勢の人が集まるから盛大に(以下略)」
そうですか、お騒がせしましたと、電話を切ってしばらくすると。
どんから電話がかかってきた。
地区の会館で着任してたのかと聞くと「は?」と返事。
かくかくしかじか、事情を話すと。
「俺、新年勤行に行ってないよ。うちの実家、携帯電波弱いから、繋がりにくいだけだよ」
創価班の着任は、自分以外の地元の人間で足りたし、新年ナントカそのものも自由参加なため、他県他市帰省組であるどんは実家でのんびりしていたというのだ。
同じ学会員のどんが、着任しなくてもよくなったのを良いことに実家でのんびりしているとは考えもせず、何故か勝ち誇っていた先走りのAさんがちょっと哀れだった。


本年最後の更新です。仕事納めなので、ついでにブログ納めです。
11月にこっそり始まったこのブログも、私にしか分からない波乱や葛藤もありましたが、アクセス数も順調に伸び、無事に年を越す運びとなりました。
これもいつも読んでくださる全ての皆さまのおかげです。
ありがとうございました。
来年も、よろしくお願いいたします。
アンチの皆さまも、学会員の皆さまも、よいお年をお迎え下さい。

            2004.12.28  華